トラックボールマウス DEFT PRO の静音化
はじめに
こんにちは。けりです。
最近マウスの代わりにトラックボールを使ってみています。
腕を大きく動かさなくていいので結構いい感じです。
ところで、僕はクリック音が静かな 静音マウス が好きなのですが、 残念ながらトラックボールで静音タイプという商品はほとんどありません。
そこで友人から勧められたちょっと良さげなトラックボール DEFT PRO を買って、静音トラックボールに改造しました。
今回の記事では静音化の手順と注意点を簡単に紹介したいと思います。
静音化とは?
マウスのボタンには普通にカチカチ音が鳴るボタンと、ほとんど音が鳴らない 静音ボタン があります。
普通のボタンと静音ボタンでは足の本数が違うのですが、基板側は共通になるようにうまく作られています。
したがって、はんだ付けのスキルがある程度あれば、 ボタンを交換する ことで静音マウスにすることができるのです。
静音ボタンの入手
静音ボタンはAmazonなどで売っていますが、正規品だと1個500円ほどして結構高いです。
あやしい互換品だと1個50円くらいで買えるようです。
ちなみに僕はメルカリで適当な静音マウスを購入して、ボタンだけ救出しました。
500円くらいで5ボタンマウスを入手できれば、
1個100円で(おそらく正規の)静音ボタンをGETできます。
交換手順
それでは写真ベースでボタン交換の手順を紹介します。
ゴムパッドを剥がす
ネジを外すために、背面のゴムパッドを丁寧に剥がします。
このマウスは両面テープが良質なのできれいに剥がすことができます。
ちなみに、剥がす必要があるのは下と横の計3箇所で、上の2つはねじとは関係ないので剥がす必要はありません。
ネジを外す
ゴムパッドを外したら次はネジを外します。
外すネジは合計7個で、電池ボックスの中やシールの下にもあります。
このシールの下のネジが厄介で、どうやってもきれいにシールを剥がすことができませんでした。 仕方なくネジの部分に穴を開けました…
どうせ分解してしまっているので保証はあきらめましょう。
(しっかり動作確認をしたあとに分解しましょう)
また、ネジは普通のプラスネジではなく、星型の特殊ネジでした。
汎用の特殊ドライバのなかの T6 という種類で回すことができました。
ふたを外す
マウスの先頭部分にはプラチックの差し込みがあるので後方から慎重に分解します。
基板を外す
フレキケーブルのコネクタのロックを解除してケーブルと基板を取り外します。
内部の基板は通常のプラスネジとケース内の突起で止まっています。
ネジを外したあと、ケース内の突起をずらしつつ基板を取り外します。
ボタンを交換する
ここでようやくボタンを静音ボタンに交換します。
はんだごての温度は300度程度にして、あまり高温にはしないようにしましょう。
パターンが剥がれたり黒くなったりします。
もとのボタンがついていた3本足のうち、基板上に印がついている2個の穴に静音ボタンを取り付けます。
他の基板も取り外してボタンを交換
同様に底の基板や小さいボタンだけの基板も取り外してボタンを交換します。
ちょっとボタンの高さが低かったのでテープで調節
普通のマウスであればこれで交換が完了なのですが、 DEFT PRO の場合もとのボタンに比べて静音ボタンの高さがちょっと低かったようで、 強く押さないと反応しませんでした。
そこで、ボタンを押す部分にテープを貼って高さを稼いでいい感じに調整しました。
組み立て直す
あとは元通りに組み立て直すだけです。
分解するときに写真を撮っておくと、後で復元する際に参考になります。
フレキケーブルを挿すときに裏表を間違えると反応しなくて焦るのでご注意ください。
(裏向きだと通電しないので壊れず助かった…)
完成!
お疲れ様でした。 これで念願の 静音トラックボール をGETすることができました!
参考
参考までに、手順では出てこなかった写真をここに貼っておきます。
おわりに
マウスの静音化ができるとなると、新しいマウスを買うときにわざわざ静音マウスを探さなくて良くなるので マウス選択の自由度 が格段に高まります。
製品の保証はなくなりますが、ぜひ試してみてください!
おまけ
ちなみにマウスの代わりにトラックボールを買った理由は、 下記のようなキーボードとマウスの配置をやってみたかったからなのですが、 親指を伸ばすのが大変でいまいちでした…
せっかくパームレストを分割したのに残念です…