KiCadのフットプリントをPythonで一括編集
概要
KiCad の基板エディタ Pcbnew では,デフォルトでPythonスクリプトエディタが付属していて,すでにフットプリントがオブジェクトとして定義されています.
今回は私がよく使う一括変更を紹介します.
使い方
Pcbnew の右のほうにコンソールのアイコンがあるので,そこをクリックするとエディタが立ち上がります.
そこにPythonコードを書くことで,スクリプトによる一括編集をすることができます.
よく使うスクリプト
すべてのリファレンスを非表示にする
import pcbnew
board = pcbnew.GetBoard()
mods = board.GetModules()
for mod in mods:
ref = mod.Reference()
print ref.GetText()
ref.SetVisible(False)
すべてのリファレンスサイズを変更する
import pcbnew
board = pcbnew.GetBoard()
mods = board.GetModules()
for mod in mods:
ref = mod.Reference()
print ref.GetText()
ref.SetTextSize(pcbnew.wxSize(pcbnew.FromMM(0.8),pcbnew.FromMM(0.8)))
ref.SetThickness(pcbnew.FromMM(0.15))
まとめ
既にPythonのオブジェクトが用意されているので,簡単に使うことができました.
私自身,まだあまり使いこなせていないので大したことはできてませんが,for文による一括編集などができるととても便利です.
リファレンスを深く読めばもっと強力なことができそうですね!