CNCでM0.3のギアを作った

CNCでM0.3のギアを作った

概要

こんにちは、ESP32と格闘していてなかなか前に進めないけりです。

今回は、自作したギアの紹介です。

マイクロマウスのハーフサイズで使用する小さなギアをCNCフライスで作ってみました。

できたもの

作ったギアのサイズは以下の通りです。今回作ったギアは、ピニオンギア、ホイール用ギア、エンコーダー用ギアの3種類です。

keyvalue
モジュール0.3
厚み1mm
歯数9, 13, 41
穴径0.8mm, 1.5mm, 10mm

ギア

ギア

ギアの設計

今回のギアはFusion360のデフォルトで入っているアドインを使って作りました。ギアのパラメータを設定するだけで簡単に設計することができます。 詳しくはこちら

材料

今回使用した材料は、1mm厚のPOM板(ジュラコン)です。樹脂ギアと言ったらPOM一択です。

はざいやで購入しました。245mm x 245mm x 1mm のジュラコンがなんと453円です!!!

この大きさがあれば、数100枚のギアが作れます。

ジュラコン

ジュラコン

使用した機械

CNCフライス

東京工業大学ロボット技術研究会で所有しているKitMill RD420を使いました。40万円と手ごろ価格で十分な性能です。一家に一台欲しいところですね。

エンドミル

エンドミルは直径0.3mmのWXL-2D-DE-0.3を使いました。触るだけで折れそうな小ささです。

0.3mmのエンドミルならば、モジュール0.3のギアを作ることができます。

エンドミルは小さければ小さいほどいいように思えますが、小さすぎると刃長が短くなってしまい、厚い板を削れなくなってしまいます。

実際に使ってみた

実際にホイールに取り付けてみました。軸間距離のマージンがゼロなのでちょっとキツめですが、しっかりと回ります。

ホイールパーツ

ホイールパーツ

内側から見た様子

内側から見た様子

上から見た様子

上から見た様子

まとめ

M0.3のギアは買うと結構高額なので、自作できるとかなりの節約になります。CNCが近くにある方はぜひ試してみてくださいね!